映画監督 商品
映画監督とは映画の映像作成を統括する責任者で、ディレクターとも呼びます。映画監督の仕事は個人によって違い、脚本を手がけたり、プロデューサーが行うべき仕事をしたりする映画監督も存在します。世界的に有名な映画監督は多く存在します。例えば、「スターウォーズ」のジョージ・ルーカス、「宇宙戦争」のスティーブン・スピルバーグなどです。また日本人である黒澤明監督は、現在活躍している若手映画監督に影響を与えただけでなく、海外の映画にも多くの影響をもたらしました。外国、例えばハリウッドの映画監督は儲かるというイメージがありますが、日本においては映画監督業だけではそこまで収入は無いとされています。これは最近「ドロップ」の映画監督を務めたお笑い芸人の品川ヒロシもそう述べています。

天才映画作家の頭の中

イタリアを代表する映画監督フェデリコ・フェリーニ('20〜'93)。死の前年に行われたインタビューを通じ、創作の裏側を解き明かすドキュメンタリーです。
初期のネオリアリスモ的な作品を省き、主に「甘い生活」('59)以降の作品が取り上げられますが、特に監督自身を描いたとされる「81/2」('63)が中心に据えられるのは必然と言えるでしょう。

彼の所縁の地がまるで映画の一シーンのように撮影されていたり、実際のロケ地が新たにカラーで撮影し直され、引用される映画のシーンに再構成されたりしているのが、製作者のフェリーニに対するオマージュを感じさせます。ニーノ・ロータの音楽と、フェリーニ自身の哲学的とも言える独白によって、この作品自体、フェリーニ作品に通じる雰囲気を持った一本の映画のような仕上りです。

時折差し挟まれるメイキング映像とともに、「悪魔の首飾り」('68)のテレンス・スタンプ、「カサノバ」('76)のドナルド・サザーランド、「ボイス・オブ・ザ・ムーン」('90遺作)のロベルト・ベニーニなど豪華な出演者が、撮影時のエピソードを振り返るのも興味深いです。彼らの証言とフェリーニ自身が真剣に語ることとはどうやら食い違いがありますが、映画に活き活きとした生命を吹き込む魔術師たる映画作家は、見ている世界や次元が違うのかもしれません。
故郷リミニについても、地図上にある実際の風景より、自ら「青春群像」('53)や「アマルコルド」('73)に描いたシーンこそ現実に相応しい、というように語っているのが印象的です。フェリーニの中では、彼の記憶の中にあるイメージこそが語られるべき真実なのかもしれませんね。チネチッタ(ローマの撮影所)に広げられたビニール布と光の反射が、本物の海に見えてくるのもそのせいでしょう。
そんなフェリーニの天才ぶりの一端を垣間見ることのできる映画です。